一般的な不動産販売図面(マイソク)の制作手順
販売図面は、物件の魅力を伝えつつ、正確な情報を提供する重要なツールです。効率よく高品質な図面を作るためには、各パーツを分けて順番に制作し、最後に組み上げる方法が一般的です。
ステップ 1
情報収集と整理(要件定義)
まずは、物件に関するすべての情報を集めます。
- 収集する情報: 物件概要(価格、面積、構造など)、間取り図の元データ、地図の元データ(住所)、外観・内観の写真、物件のアピールポイントなど。
- 整理: ターゲット層(ファミリー向け、単身者向けなど)を想定し、一番目立たせるべき「強み」は何かを決定します。
ステップ 2
地図の制作
図面の中で「どこにあるのか」を伝える地図は、現地案内の要となるため初期段階で制作します。
- ポイント: 最寄り駅から物件までのルートを明確にします。不要な細い道や遠すぎる施設は省略し、視認性を高めます。
- 載せる情報: 目印になるコンビニやスーパー、公園、学校などの周辺施設をアイコンなどで分かりやすく配置します。
ステップ 3
間取り図(平面図)の制作
次に、物件の内部を伝える間取り図(トレース)を行います。
- ポイント: 元図面から不要な線(詳細すぎる寸法線など)を省き、見やすくデフォルメします。
- 載せる情報: 方位記号、各部屋の広さ(帖数)、収納、水回り(キッチン、バス、トイレ)の配置を明確にします。ターゲットに合わせて、家具を配置して生活感を出すかなどを調整します。
ステップ 4
物件概要・スペック情報の制作
法令に基づく重要な情報(概要)を、見やすく整理します。
- ポイント: 文字ばかりにならないよう、表組み(テーブル)を活用して情報を整理します。
- 載せる情報: 所在地、交通、価格、土地権利、地目、都市計画、用途地域、建ぺい率・容積率、引渡時期など。項目ごとに文字の大小(ジャンプ率)をつけます。
ステップ 5
写真・パースの配置
外観や内観、眺望などの写真を配置します。
- ポイント: 暗い写真は明るく色調補正を行い、物件が魅力的に見えるようにします。メイン写真は大きく、サブ写真は小さくするなど、メリハリをつけます。
ステップ 6
キャッチコピーとアピールポイントの制作
物件の最大の魅力を伝えるテキスト(帯や見出し)を作成します。
- ポイント: 「南向きで日当たり良好!」「駅徒歩3分の好立地」など、ターゲットの目を引く言葉を、一番目立つ場所(上部など)に配置します。
ステップ 7
全体のレイアウトと組み上げ
これまでに制作した「地図」「間取り図」「概要」「写真」「テキスト」を、一枚の用紙に配置します。
- ポイント: 視線誘導(Zの法則など)を意識し、情報がスムーズに頭に入るように整列感や余白(マージン)を調整します。
ステップ 8
最終確認(校正)
最後に、誤字脱字がないか、法規的に問題ないか、間取りや地図に間違いがないかを念入りにチェックして完成です。